…ちぃちゃん!ちぃちゃん!!
お願い!息をして!!
ったく、なんだよ
朝からやかましいな…
オレ様はココにいるだろうがよ、ご主人…
…??あれ?オレ様じゃねえか!?
おい、ご主人!
どっち向いてるんだ、オレ様はこっちにいるだろうが!!
なんで箱に入れられてるんだ…?
そういえば昨夜まであんなに呼吸しづらくて苦しかったのに
なんで急に楽になったんだろう
そうか…もしかしてオレ様は…
一週間飲まず食わずだったしな、肩で息するのも疲れたよ
大好きな和室の窓際で、大好きなご主人の匂いが染み込んだタオルに包まれて
ご主人はたくさんご飯入れてくれたし、召使いは個別に手紙までよこしてくれた
らいむは…まだよくわかってないだろうな…
アイツは寂しがりやだし、この先大丈夫かな…
大好きなご主人の膝の上で最期を迎えられたのは幸せなことだよな
ホントはオレ様がご主人を看取るつもりだったのが悔やまれるがな、まぁその役目は召使いに譲ってやろう
火葬されて分骨して、ご主人たちが家の一角に仏壇こしらえてくれた
オレ様は愛されてたんだなぁ…
これからオレ様は星となり、ご主人たちを見守り続けていきます
オレ様はお前らのすぐ近くにいるから、悲しまなくていいんだぞ
それでは皆さん、ごきげんよう!!